初めての方はここを見てね♪
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- 2015.04.19 Sunday
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初めての方はここを見てね♪
帰り道は手を繋いで 二人並んで歩き出す
君の背が高すぎて いつも歩幅合わせてた
君がいてくれた 私はそれだけで
幸せになれた気がしてた
だけれどそれは 長くは続かないと
知っていたはずなのに 私は……
あなたは今 どこにいるの?
私はまだ 迷ってばかり
だけどいつか 辿り着いてみせるの
私はまだ諦めない
だけどもまた 何も変わらない
時の中で 彷徨っていた
いつの日にか 私の事を
見つけてほしいから……
あの日君と二人きりで 眺めていた綺麗な夕日は
今ではとてつもなく 寂しく見えて仕方ない
「またいつか会おうね」 君が言っていた
その言葉を私は信じてた
それなのに私は 心のどこかで
もう二度と会えないと 思ってた……
「泣かないでよ 僕が側にいるよ
決して君を 一人にしないから
だから君は ずっとそこで
微笑んでいてほしい」
あの時から 君の表情は
どことなく 寂しそうだった
笑っていてと 言ってくれた君は
もうどこにもいないから……
会いたいよ 今すぐ会いたいよ
でもそれは 無理なことだと
気付いた時 涙が溢れていて
頬を伝い流れていた
「泣かないでよ」 私はもう泣かないよ
「僕の側で 笑っていて」
それは無理な 事だと知ってても
涙が溢れてしまう
答えはコメントで教えますw
初めての方はここを見てね♪
紙飛行機
ある時代のある場所で。私は一人の囚人と出会った。
私は彼の名前を知らないし、もちろん彼も私の名前を知らない。
彼と私の住む世界は違いすぎる。それでも私は毎日彼と会っていた。
それから私たちはお互い手紙を書き、紙飛行機を折って、私と彼との壁を越えていくようにと飛ばしていた。
病院に戻り、彼の手紙を読む。それを読むとなんだか心が暖かくなった。
手紙を読んでいると、突然病室のドアが勢いよく開いた。
「リン!」
「な、何?パパ……」
入ってきたのは私のパパ。パパは怒っていた。
「あの男には会うな、と言っただろう?」
「なんで?なんであの子には会っちゃいけないの?」
なぜなの、パパ……。
「とにかく、あの男には二度と会うな」
そう言い捨てて、パパは出て行った。
パパはあの子に会うなと言ったけど、別にあの子は悪い子じゃない。
なのにどうしてなんだろう…。私にはわからなかった。
それでも私は彼に会いに行く。だって、私は彼のことを好きになってしまったから…。
日に日に増えていく管の数と遠くなっていく耳…。
私の時間はもうそんなに長くない。
この病院から生きて出ることができないのなら、君に心配をかけさせないように。
さよならの思いを乗せた紙飛行機が彼の手に渡る。
涙を見せたくないから、私は彼に背を向けて走ろうとした。その時、
「待つよ」
不意に彼が言った。私は立ち止まる。
「いつまでも待ってるよ!君が来るその日まで」
その言葉に泣きそうになる。彼にこんな顔見せたくないから、私は振り返らない。
「手紙を大事に、なくさずにいたら、きっとまた会えますよね…?」
「うん…また会えるといいですね…」
笑顔で彼に振り返り、病院へ戻ろうとした。
けど、私の体はもう限界だったみたい…。
突然体の力が抜けてその場に倒れてしまった。
そこへ偶然パパが来て、私はそのまま病院へと運ばれて…。
君と出会ってから幾月。
もう体は動かない。終わりが近づいている。
あの時、強がらなければよかった。そうすればまだ君と会うことができたのかもしれない。
でももう遅い。お迎えはもうすぐやってくる。
会いたい…。
今もどこかで笑うあなたに、もう一度会いたい…!
君がくれた手紙だけが私の唯一の宝物。
部屋に響いている無機質な音。
もしもこれが最後になるのならば、お願いだから。
私を彼にもう一度会わせて…!
気付けばパパが私の手を握っていた。
意識が朦朧としている中、パパの声がかすかに聞こえた。
「リン……この世では無理だったけど、向こうでは彼と幸せになれよ…」
「……っ!」
涙が頬を伝った。
そのまま私は微笑んで静かに眠った。
目が覚めると彼がいた。
また、会えたんだ……っ!
「また会えましたね……」
「はいっ!」
二人は幸せそうに笑い合っていた。
「あなたがいたからずっと私たちは 「君がいたからずっと僕たちは
笑顔を忘れずにいられました」 笑顔を忘れずにいられました」
深い闇が二人を切り裂いて。
深い闇がまた巡り合わせて。
また明日… あの場所で……。
初めての方はここを見てね♪
”王女”が処刑された日から数日が経った。
私は今、港にいた。
私の大好きだった弟のレンはもういない……。レンは私の代わりに”王女”となって処刑された…。
全部私のせいだ。私が緑の国を消して、なんて言わなければこんなことには……っ!
「うぅ……レン……」
私はただ泣くことしかできない。けれど、泣いたってもう君は側にいてはくれない…。
「あ…そうだ……っ」
私は前にレンから教えてもらったことを思い出した。
それは、
『この小瓶に願いを書いた紙を入れて、街外れの港に流せば―――』
「願いが叶う……」
急いで瓶と紙を用意し、願いを書いて瓶の中へ入れた。
「私のこの想いが君の元へと届きますように……」
私の願い、いつか君へと届いたなら、私は嬉しいなぁ…。
―――もしも生まれ変われたのなら、その時はまた遊ぼうね、レン―――
〜Fin〜
初めての方はここを見てね♪
もうすぐこの国は終わる。そう悟ったのは青の国が攻めて来たからだ。
「ど、どうしよう、レン」
リンは戸惑っていた。
気がつけば城の外は人でいっぱいだった。その中にリンが好きになった青の王子と、リンを捕えに来た赤の女剣士がいた。
逃げ出す家臣たち。攻め込んで来る兵士たち。
僕はリンに服を渡した。
「……レン?」
「これを着て早く逃げてください」
「……!?レンは!?レンも一緒じゃなきゃ嫌っ!!!」
リンが僕の腕を掴んだ。
「お嬢様……」
僕はその手をそっと握って、離した。そして昔の頃の様にリンに言った。
「…大丈夫、僕らは双子なんだよ?」
「でもっ!?」
「きっとバレないよ」
僕はリンに微笑んだ。
と、外から足音が聞こえた。
「さぁ、早く隠れて!!」
「嫌っ!」
嫌がるリンを無理矢理タンスの中へ押し込んで、僕は”王女”になった。
扉が勢いよく開く。
「王女はどこだっ!」
「私なら、ここよ」
僕が言うと兵士たちが捕えに来た。
「この、無礼者っ!!」
そう叫ぶのが精一杯だった…。
私がタンスから出ると、静かになっていた。
捕えに来た兵士たちも、私の身代わりになってくれたレンもいなくなっていた。
城の外に出てみると、処刑台があった……。
「何よ……これ……」
処刑台にはレンの姿があった。レンは私の代わりに殺される……!?
「わ……私はここにいる!彼は王女じゃないの!!」
そんな叫び声など聞こえているはずもないのに、私はただ泣き叫ぶだけ。
どうしよう、このままじゃレンが殺されちゃう!
ゴーン……
あ、この音は……
「教会の鐘の音……」
周りが静かになる。処刑の時間がきた。
「だめ……」
もう、誰にも止めることなどできない。そして”彼女”は最後に一言、こう言った。
「あら、おやつの時間だわ」
それは私の口癖だった。
レンは死んだ。私の、せいで―――
「い……嫌ぁぁぁぁぁぁっ!!」
私は叫んだ。ただただ泣き叫んだ。
「ごめんなさい、レン……っ!私がわがままなんて言わなければ……うぅ」
私は何度も謝った。レンはもういない。
何度謝ったって、誰にも届くはずないのに…。
『泣かないで、リン』
声が聞こえた。
「レン……?」
振り返ってみても誰もいない。でも私はその声に応えた。
「うん、もう…泣かないよ、レン……」
私は一人この街を眺めていた。
初めての方はここを見てね♪
夜になり、僕は人気のない場所へ彼女を呼び出していた。
「こんな時間に呼び出したりしてすみません…」
「いいえ、別に構いませんよ」
彼女はやはり微笑んでいた。これから、死ぬというのに―――
「私はミクと言います。あなたは…?」
「僕は……」
殺す相手に名前を教えるなんて……。
「レンと言います」
そう言うのと同時に僕はナイフを取り出し、彼女に向けた。
「私を、消す……殺すんですね…?」
「はい……」
こんなこと、僕は望んでいなかった。けれど、あの子の望みは全部叶えたいから…。
「ごめんなさい…」
「あなたが謝る必要はないわ」
「……え?」
僕は彼女の顔を見る。その顔は幸せそうな笑顔だった。
「私は……あなたのおかげでこんなにも幸せになれたのだから…」
言いながら彼女は僕の手を自分のほうへと引っ張っていた。
「なに…を…?」
「私に短い恋を教えてくれて、ありがとう。あなたのためになるのであれば、これでいいんです」
僕からナイフを取ると彼女は自分に向け、そして―――
「本当にありがとう。そして……さようなら」
鮮血が飛び散った。彼女は―――ミクは死んだ。
これで良かったはずなのに、僕は涙が止まらなかった。
扉を叩く音が聞こえた。レンが帰ってきたんだ!
「おかえりなさい、レン」
私は笑顔で言うと、彼も笑ってくれた。けれどその顔はどことなく悲しそうな顔だった。
「レン、どうしたの?」
「え……?」
「泣い、てるの……?」
「あ……本当だ……」
レンは泣いていた。それはきっと私の―――
「レン、今日はもう休んでもいいのよ?」
「いえ、お嬢様の側にいるのが、僕の役目ですから」
「レン……」
その日レンは私の隣で静かに泣いていた。
初めての方はここを見てね♪
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